「リスキリング」「リカレント教育」といった言葉を耳にしたことはありますか?
これらの言葉を聞くと、「私も勉強しなきゃ!」と焦りを感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際にどのくらいの社会人が勉強しているのか、データを交えてご紹介します。
あなたが感じている「勉強した方がいいかも」という気持ちの背景と、勉強することで得られるメリットについても一緒に見ていきましょう。
目次
1. 社会人が勉強をする理由
1-1. 仕事に役立てたいから
「もっと仕事ができるようになりたい」「今の仕事を続けるために新しいスキルが必要」と感じている方は多いのではないでしょうか?
パソコンやスマホが当たり前になった今、どの業界でも新しい技術やスキルが求められています。
例えば、エクセルの使い方やデータの読み方、プロジェクトの進め方など、基本的なビジネススキルを身につけるだけでも、仕事の幅が広がります。
勉強して知識やスキルを身につけることで、仕事の質が上がるだけでなく、自分自身に自信が持てるようになります。
その自信が職場での信頼につながり、さらに勉強へのやる気も高まる、という良い循環が生まれます。
1-2. キャリアアップを目指すため

「このままでいいのかな」と将来に不安を感じることはありませんか?
”昇進”や”転職”、場合によっては”起業”や”副業”など、次のステップに進むためには、新しい知識やスキルが必要です。
たとえば、語学力を高めれば海外とのやり取りができるようになりますし、資格を取得すれば専門性をアピールできます。
今の仕事に関係のない分野でも、将来のキャリアの選択肢を広げるために勉強する方も増えています。

勉強は自分への投資です。
今は直接役立たなくても、将来のキャリアの選択肢を広げ、いざというときの備えになります。
2. どのくらいの社会人が勉強している?
2-1. データから見る勉強している人の割合

実際、どのくらいの人が勉強しているのか気になりますよね。
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査結果」によると、2020年10月20日から2021年10月19日までの1年間に、何らかの「学習・自己啓発・訓練」を行った人の割合は次の様になっています。

「調査票Aに関する結果」に載っていますよ。
2016年[%] | 2021年[%] | |
---|---|---|
25~29歳 | 46.0 | 49.6 |
30~34歳 | 40.2 | 47.3 |
35~39歳 | 38.8 | 45.4 |
40~44歳 | 35.1 | 39.9 |
45~49歳 | 34.5 | 38.1 |
50~54歳 | 37.2 | 38.8 |
調査結果を見ると、40代でも”約4割”の人が何らかの勉強をしているのです!

え、こんなに多くの人が勉強しているんだ!
この数字には「1年間のうち短期間だけ勉強した人」も含まれているので、全員が毎日コツコツ勉強しているわけではありません。
でも、「何かを学びたい」という銀行気持ちを持っている人が、まわりにたくさんいることは確かです。
さらに、2016年の同じ調査と比べると、勉強している人の割合が増えていることが分かります。つまり、社会全体で「学び続ける」という意識が高まっているのです。
2-2. ふえている社会人の勉強意識

どうして、勉強する社会人が増えているの?

次のような理由が考えられます。
- 変化のはげしい時代への対応:AIやデジタル技術の進展で、これまでの仕事のやり方が大きく変わってきています。新しい技術やツールを使いこなすためには、学び続ける必要があります。
- 働き方の変化:コロナ禍でリモートワークが広がり、通勤時間がなくなったことで、勉強の時間を確保しやすくなった人も多いでしょう。
- 将来への不安:「このまま同じ仕事を続けられるだろうか」という不安から、新しいスキルを身につけようという人も増えています。
- 政府の後押し:「リスキリング」や「リカレント教育」といった言葉とともに、社会人の学び直しを支援する制度も増えています。
社会全体が「学び続ける」方向に動いているということですね。
3. 勉強する社会人の具体的な方法
3-1. オンライン学習の普及と人気

「勉強したいけど、忙しくて学校に通う時間はない…」という方にぴったりなのが、オンライン学習です。
スマホやパソコンがあれば、いつでもどこでも学べるのが魅力です。
- 通勤電車の中で動画講座を見る
- お昼休みにアプリで英単語を覚える
- 寝る前に電子書籍で専門書を読む
など、自分のライフスタイルに合わせて学べます。
学習内容も、ビジネススキルからプログラミング、語学まで、幅広い分野から選ぶことができます!
自分のペースで進められるので、仕事や家庭と両立しやすいのも大きなメリットです。
3-2. 資格取得を目指そう
「勉強した証明」として、資格取得を目指す社会人も多くいます。
資格があると、転職のときにアピールポイントになるだけでなく、今の仕事でも評価されやすくなります。
特に40代は、若手に比べて「経験」と「専門性」が武器になります。自分の経験を活かせる分野で資格を取得すれば、さらに強みになるでしょう。
資格取得を支援する制度がある企業も増えているので、会社の制度を確認してみるのも良いですね。
4. 社会人が勉強を続けるための工夫
4-1. 時間のやりくりとモチベーション
「勉強したいけど、時間がない・・・」というのは多くの社会人の悩みです。
特に仕事や家事、育児で忙しい40代は、時間の確保が最大の課題ではないでしょうか。

でも、「まとまった時間がないから勉強できない」とあきらめないで下さい!
たとえば、次のような方法で勉強時間を確保することができます。
- 通勤時間に音声教材を聞く(1日30分×20日=10時間)
- 昼休みにアプリで15分だけ勉強する(1日15分×20日=5時間)
- 週末に1時間だけ集中して勉強する(1時間×4回=4時間)
このように、小さな時間を積み重ねるだけでも、月に19時間の勉強時間が確保できます!
また、モチベーションを維持するためには、「なぜ勉強するのか」という目的を明確にしておくことが大切です。
「昇進のため」「転職のため」だけでなく、「新しいことを知る楽しさ」「成長する喜び」など、学ぶこと自体を楽しむ気持ちも大切にしましょう。
4-2. 勉強を継続するためのコツ

せっかく勉強をスタートしても、三日坊主で終わっては意味がありません。
次に、勉強を長続きさせるためのコツをいくつか紹介します。
- 小さな目標を設定する:「1日5ページ読む」「週に1つの単元を終わらせる」など、達成可能な小さな目標を設定しましょう。
- 習慣化する:「毎朝コーヒーを飲みながら15分勉強」など、日常のルーティンに組み込むと続きやすくなります。
- 環境を整える:スマホの通知をオフにする、勉強専用のスペースを作るなど、集中できる環境を整えましょう。
- 仲間を見つける:同じ目標を持つ友人や同僚と一緒に勉強すると、励みになります。オンラインのコミュニティでも仲間は見つかります。
- 自分にご褒美を:目標を達成したら、好きなスイーツを食べる、映画を見るなど、自分へのご褒美を用意しましょう。
【まとめ】気になるならまずは一歩から!
総務省の調査によると、2020年10月20日~2021年10月19日のあいだに、何らかの「学習・自己啓発・訓練」を行った人の割合は、40代で約4割でした。
そして、その割合は前回調査(2016年)よりも増えています。
社会人が勉強する理由はさまざまですが、「仕事に役立てたい」「キャリアアップを目指したい」という思いが多くの人の原動力になっているのではないでしょうか。
そして、オンライン学習の普及により、忙しい社会人でも学びやすい環境が整ってきています。
「何から始めればいいのかわからない」という方は、まずは自分の興味がある分野から始めてみましょう。ほんの少しでも行動に移すことで、新しい世界が広がるかもしれません。
勉強することで、仕事の幅が広がるだけでなく、新しい出会いや気づきがあり、人生そのものが豊かになります。

「勉強しようかな」という気持ちが少しでもあるなら、今日から小さな一歩を踏み出してみましょう!
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社会人になったら、もう勉強しなくていいと思っていたのに・・・
みんな勉強しているの? 私も始めた方がいいのかな。