FP資格には、国家資格の”FP技能士”と、民間資格のAFP(Affiliated Financial Planner)、CFP®(Certified Finakcial Planner)があります。
国家資格の”FP技能士”には3~1級の3段階あり、1級がいちばんむずかしい資格です。
いちばんやさしい”3級FP技能士”の受検資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」なので誰でも受けることができますが、2級は誰でも受けられるわけではありません。
本記事では”2級FP技能士”の受検資格について、くわしく解説していきます。
“2級FP技能士”の資格を取ろうとしている方、「自分は2級の受検資格をみたしているのか?」「どうすればみたすことができるか?」確認していきましょう!
この記事を書いている私は、まず「3級FP技能士」を取得。その4か月後に「2級FP技能士」に挑戦・合格しました。
目次
1. 4つの受検資格
“2級FP技能検定”には受検資格があり、次のいずれかをみたさなくてはなりません。
ひとつずつ、確認していきましょう。
1-1. 3級技能検定の合格者
まずひとつ目の受検資格が、「3級FP技能士の合格者」です。
“FP技能検定”は2つの団体が主催しています。
どちらで受検しても同じ資格が得られるので、3級を受検したのとは違う団体で2級を受検することもできます。
1-2. 金融渉外技能審査3級の合格者
“金融渉外技能審査”という資格、聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?
“金融渉外技能審査”は「きんざい」主催で2001年まで実施されていましたが、その後”FP技能検定”となって現在は廃止された資格です。
廃止される前にこの金融渉外技能審査の3級を取っていた方も、”2級FP技能検定”を受検することができます。
1-3. 2年以上の実務経験
実務経験とは、資産の設計・運用・管理及びこれらに係わる相談業務、コンサルティング業務等に携わった経験のことです。
「日本FP協会」「きんざい」のホームページに実務経験の具体例が載っているので、自分が該当するのか判断を迷っている方は確認してみてください。
【実務経験の計算】
✔ 実務経験の期間を計算する場合、受験申請締切日までの期間で計算します
✔ 過去の実務経験はすべて(複数企業での経験も)合算することができます
1-4. AFP認定研修の修了者
“AFP認定研修”は「日本FP協会」が主催しており、この研修の受講・修了によってもFP2級の受検資格を得られます。
“AFP認定研修”については、次の章でくわしく解説します。
2. ”AFP認定研修”とは?
「日本FP協会」のホームページでは、AFP認定研修について次のように説明されています。
AFP認定研修とは、ファイナンシャル・プランニングに必要な倫理・コンプライアンスとライフプランや金融、保険など6つの専門分野にわたる知識を体系的に学習できるように構成された日本FP協会認定の研修講座です。また、学習の総仕上げとして、課題に基づいた「提案書(ライフプランを実現するための計画書)」を作成します。
引用:「日本FP協会」AFP認定研修について
提案書の作成は、とても勉強になりそうですね!
2-1. 4つのコース(過程)
AFP認定研修には、4つのコース(課程)があります。
FP初心者でも“基本課程”を受講・修了することで、“2級FP技能検定”の受検資格を得られます。
2-2. 受検ルート
通常、実務経験のない”FP初心者”が”2級FP技能検定”の受検資格を得るには、まず”3級FP技能検定”に合格しなくてはいけません。
しかし、”AFP認定研修”を修了すると、3級をスキップして、いきなり”2級FP技能検定”を受けることができます。
”3級受検”と”AFP認定研修の受講・修了”、どっちを選びますか?
①AFP認定研修の受講・修了、②2級FP技能検定の合格の2つをみたして「日本FP協会」に登録すると、”AFP資格”も取得できますよ!
”AFP資格”の取得を考えている人は、”AFP認定研修の受講・修了”のルートがいいですね!
2-3. AFP認定研修はどこで受けられる?
「日本FP協会」のページで、AFP認定研修を受けられる機関が検索できますので、参考にしてください。
AFP認定研修は、”通学”のほか”通信”でも受けることができます。
“フォーサイト”や”ユーキャン”には、AFP認定研修の対象講座がありますので、ぜひ確認してみてください。
【まとめ】まずは受検資格を得よう
“2級FP技能士”の受検資格には、次の4つがあります。
FP初心者には、次のルートが現実的です。
さあ、目的が決まったら、目的に向かって進んでいきましょう!
将来のことを考えてお金の勉強をしておきたいから、FP資格を取ろうと思うの!