“3級・2級FP技能検定”には”学科試験”と”実技試験”がありますが、同日に受けることがほとんどです。
“2級FP技能検定(以下「FP2級」)”は午前中に学科試験・午後に実技試験があるので、試験会場から自宅までの行き帰りもふくめると、ほぼ1日がかりになってしまいますね。
”3級FP技能検定(以下「FP3級」)”も紙の試験時はFP2級と同じでしたが、2024年4月からCBT試験に完全移行され、同時に学科試験の試験時間が短くなります。
本記事では、「CBT試験でFP3級を受検する場合の試験時間」と「FP2級の試験時間」を紹介します。
この記事を書いている私は、まず「3級FP技能士」を取得。その4か月後に「2級FP技能士」に挑戦・合格しました。
目次
1. FP3級(CBT試験)の試験時間
FP3級は2024年4月からCBT試験へ完全移行されますが、「きんざい」では移行期間として一足はやく、2023年11月からCBT試験がスタートしています。
最初に、「きんざい」「日本FP協会」それぞれのCBT試験開始時期を確認しておきましょう。
「日本FP協会」での開始時期は次のようになっています。
それでは、試験時間を紹介します。
1-1. ”学科試験”の試験時間
FP3級の学科試験は、2024年4月から90分に短縮されます(以前は120分)。
「きんざい」では2023年11月からCBT試験がスタートしていますが、2024年2月いっぱいは120分です(2024年3月は休止期間のため受検不可)。
出題数に変更はなく60問なので、1問あたり1.5分かけられる計算になります。
CBT試験では、パソコンに表示される試験問題を、マウスやキーボードを使って解答していきます。
パソコン操作になれない方は、マウスやキーボードの操作で時間がかかってしまうかもしれないので、ある程度パソコン操作になれておきたいですね。
CBT試験を【体験】してみよう!
CBT試験を行っている(株)シー・ビー・ティ・ソリューションズのWebサイトでCBT試験を体験できます。
問題の内容は違いますがCBT試験のイメージはつかめると思うので、PC操作が不安な方は特に、一度体験してみるといいですね。
1-2. ”実技試験”の試験時間
FP3級の実技試験は60分です。
”実技試験”では、「日本FP協会」「きんざい」とで出題科目や出題数が違います。
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
出題科目 | 「資産設計提案業務」 | 「個人資産相談業務」 「保険顧客資産相談業務」 のどちらかを選択 |
設問数 | 20問 | 5題 |
解答形式 | パソコンに表示される試験問題を、マウスやキーボードを使って解答 |
CBT試験では私物の持ち込みはできません!
紙試験では私物の「電卓」を持ち込んで使っていましたが、CBT試験ではパソコンの画面上に表示される電卓を利用します。
本番で操作にとまどわないように、CBT試験体験で慣れておきましょう。
「きんざい」のCBT試験についてもっとくわしく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
1-3. 試験に関する注意事項
「きんざい」のFP3級(CBT試験)について、試験時間に関する注意事項を紹介します。
1-3-1. 遅刻した場合
遅刻すると受検できません。
試験開始の30~5分前までに到着しておきましょう。
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2. FP2級の試験時間
FP2級は、2024年度も紙の試験です。
CBT化については、「日本FP協会」「きんざい」ともホームページに”2025年度以降の実施を検討”と書かれています。
2-1. ”学科試験”の試験時間
FP2級 “学科試験”の試験時間は、「日本FP協会」「きんざい」ともに10:00から12:00(120分)です。
試験内容は「日本FP協会」「きんざい」とも同じで、マークシート形式で60問が出題されます。
1問あたり2分間かけられる計算になります。
ただし、3級では”〇✕問題”と”三択問題”なのに対し、2級では”四択問題”と難易度があがります!
2-2. ”実技試験”の試験時間
FP2級 “実技試験”の試験時間は、「日本FP協会」「きんざい」ともに13:30から15:00(90分)です。
”実技試験”では、「日本FP協会」「きんざい」とで出題科目や出題数がことなります。
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
出題科目 | 「資産設計提案業務」 | 「個人資産相談業務」 「中小事業主資産相談業務」※1 「生保顧客資産相談業務」 「損保顧客資産相談業務」※2 のいずれかを選択 |
設問数 | 40問 | 5題15問 |
解答形式 | 記述式 |
「きんざい」では4つの出題科目から選択できますが、毎回4種類がおこなわれているわけではありません。
「中小事業主資産相談業務」や「損保顧客資産相談業務」を選ぼうと思っている方は気をつけてくださいね!
「日本FP協会」では1問あたり2分15秒、「きんざい」では1問あたり6分間かけられる計算になりますが、〇✕で回答する問題から、計算が必要な問題まで出ます。計算問題に思わぬ時間をとられることもあるので、実際の時間配分については過去問を解いてみてイメージをつかんでおきましょう。
2-3. 試験に関する注意事項
「日本FP協会」のホームページに記載されている、試験に関する注意事項を紹介します。
参照元:「日本FP協会」3級・2級FP技能検定 試験要綱のページ、”試験日程・試験時間”および”試験当日”
2-3-1. 入室時間と集合時間
入室時間 | 試験時間の30分前から入室可 |
集合時間 | 試験開始の20分前までに着席 |
入室時間は、試験開始の30分前より可能です。学科試験では9:30から、実技試験では13:00からですね。
集合時間は、試験開始の20分前までです。試験に関する注意事項の説明があるので、20分前までに必ず着席しておきましょう。
2-3-2. 遅刻した場合
「遅刻者の入室は、試験開始後30分まで認める」と記載があります。しっかりと準備をしておいて遅刻なんてしないようにしたいものですが、”もしも”のときには試験開始後30分までであれば、試験を受けることができます。ただし、30分遅れてスタートした場合にも試験時間の延長はありません。
2-3-3. 途中退室
途中退室は、”試験開始後60分経過した時点から、試験終了の10分前まで”認められます。
【まとめ】FP3級・2級の試験時間
FP2級は、午前中に学科試験が120分、午後から実技試験が90分あります。自宅から試験会場までの移動を考えると、午前中は”移動(行き)+学科試験”でほぼ終わり、午後は”実技試験+移動(帰り)”と、ほぼ一日がかりです。
その他、途中退室などの注意事項もあります。以下に、図にまとめたので参考にしてください。
FP3級は”紙の試験時”にはFP2級と同じでしたが、2024年4月からCBT試験に完全移行され、同時に学科試験の時間が90分に短縮されます(以前は120分)。
学科試験の試験時間が短縮されること以外にも、CBT化により次のようなメリットもあります。
これまで試験日のタイミングが合わなくて受検できていなかった方も、これを機に挑戦してみてはいかがでしょうか!?
いつでも受検できるようになったので、通信講座を利用して最短で取得するのもいいですね。
3級に特化したコースであれば、数千円で受講できますよ!
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FP2級の取得まで考えている方は、FP3級・2級合格がセットになったコースがいいかもしれません。
通信講座についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
FP試験の試験時間は長いって聞いたけど、本当?
どのくらい長いの?