FP(ファイナンシャルプランナー)資格に興味をもったきっかけは何ですか?
「キャリアアップをめざして取りたい」「転職や再就職に有利になりそう」「自分の生活にいかしたい」など、人により動機はいろいろですよね。
仕事がらみで取得したいという方はとくに、取得予定の資格が”社会的にどのくらい認められているのか?”、”認知度はあるのか?”といった点が気になるのではないでしょうか。
じつは、FP資格は1種類ではなく、国家資格もあれば民間資格もあります。どの資格取得を目指すのか決めるためにも、まずはFP資格の種類を把握しておきましょう。
本記事では、これからFP資格を取得しようと考えている方にむけて、次の内容を紹介します。
この記事を書いている私は、まず「3級FP技能士」を取得。その4か月後に「2級FP技能士」に挑戦・合格しました。
FP資格の種類を知ると、どの資格取得を目標とするのか見えてきますよね。
さっそく確認していきましょう!
目次
1. FP資格の種類
1-1. 【国家資格】FP技能検定
ファイナンシャル・プランニング技能検定には”1~3級FP技能検定”の3段階あり、1級がいちばんむずかしいです。
この”FP技能検定”は2つの団体が実施していますが、どちらで受けても同じ資格が得られます。
“FP技能検定”は更新不要なので、いちど取れば生涯有効の国家資格です。
1-2. 【民間資格】AFP
AFP(Affiliated Financial Planner)は「日本FP協会」が実施している民間資格です。
2年ごとに更新が必要ですが、更新の条件となっている継続教育(2年毎に15単位以上の学習を受ける)により、新しい知識・情報を得られるというメリットがあります。
1-3. 【民間資格】CFP®
CFP®(Certified Financial Planner)は「日本FP協会」が実施している民間資格で、AFPの上位資格です。
AFPと同じく2年ごとに更新が必要ですが、更新の条件となっている継続教育(2年毎に30単位以上の学習を受ける)により、新しい知識・情報を得られるというメリットがあります。
お金の制度は、どんどん変わっていきます。FP資格を得たあとも何らかの方法で、新しい知識をインプットしていきたいですね!
2. 国家資格の種類
そもそも、「国家資格」と「民間資格」ってどう違うの?
「国家資格」や「民間資格」という言葉は耳にしますが、その違いについては”なんとなく”しか知らないという方が多いのではないでしょうか?
国家資格について、文部科学省のホームページには次のように記載されています。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
引用:「文部科学省」国家資格の概要について
国家資格は、法律で設けられている規制の種類により次の4つに分類できます。
2-1. 業務独占資格
業務独占資格とは、「有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる」資格です。
医師や弁護士、公認会計士などがあります。
資格保有者にしかできない業務があるということなので、転職の際も役立ちます。
2-2. 名称独占資格
名称独占資格とは、「有資格者以外はその名称を名乗ることを認められてない資格」です。
保育士や栄養士、作業療法士などがあります。
その名称(保育士、栄養士、作業療法士など)を名乗れるのは資格保有者のみですが、資格を持っていない人も同じ業務に就くことができます。
2-3. 設置義務資格
設置義務資格とは「特定の事業を行う際に法律で設置が義務付けられている資格」で、必置資格とも言われます。
衛生管理者や薬剤師、危険物取扱者などがあります。
該当する事業の職場では資格保有者が必要なので、転職の際にも有利になります。
2-4. 技能検定
技能検定とは「業務知識や技能などを評価するもの」です。
合格すると合格証が交付されて「技能士」と名乗ることができます。
FP技能検定は名称独占資格であり、合格した人だけが「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」という名称を名乗れます。
しかし、”FP”、”ファイナンシャルプランナー”という名称は誰でも使えます。FP資格を持っていなくても、FP(ファイナンシャルプランナー)としてFP業務に就くことができるのです。
FPに相談する場合、「FP資格」を持っているFPに相談する方が安心ですよね。FPとして働く場合には、称号のためというより、FP知識の裏付けとしてFP資格を取得しておきたいですね。
3. FP資格の受検資格・取得方法
FP資格の種類が分かったところで、それぞれの受検資格についても確認しておきましょう。
3-1. 【国家資格】1級FP技能検定
FP技能検定のうち3級・2級は、学科試験と実技試験を同日に受けることができますが、1級FP技能検定は学科試験と実技試験を別の日に受ける形になります。
したがって、「学科試験」「実技試験」それぞれで受検資格が設けられています。
学科試験
“1級FP技能検定”の学科試験は「きんざい」でのみ実施されており、受けるには以下のいずれかを満たす必要があります。
実技試験
“1級FP技能検定”の実技試験は「日本FP協会」と「きんざい」で実施されており、受けるには以下のいずれかを満たす必要があります。
3-2. 【国家資格】2級FP技能検定
“2級FP技能検定”を受けるには、以下のいずれかを満たす必要があります。
実務経験がない場合、“3級の合格”か”AFP認定研修の修了”に該当することで受検資格を得る必要があります。
3-3. 【国家資格】3級FP技能検定
“3級FP技能検定”の受検資格は、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」なので、誰でも受けることができます。
3-4. 【民間資格】AFP
AFPは「日本FP協会」で実施している資格です。
“2級FP技能検定の合格”と”AFP認定研修の受講・修了”後、所定の期間内に「日本FP協会」に登録するとAFP資格を取得できます。
3-5. 【民間資格】CFP®
CFP®は「日本FP協会」で実施しており、AFPの上位資格です。
CFP®資格をとるためには、まずAFP資格を得てAFP認定者となる必要があります。
AFP認定者になったあと、「CFP®資格審査試験(6科目)の合格」と「エントリー研修の受講」、「3年以上の実務経験」が必要になります。
実務経験がある場合はべつですが、上位資格を目指す場合にも、まずは「3級FP技能検定合格を目指す」か「AFP認定研修を受講・修了して2級FP技能検定合格を目指す」ことからスタートですね。
【まとめ】FP資格には国家資格も民間資格もある!
FP資格は1種類ではなく、”国家資格”も”民間資格”もあります。
どのFP資格まで取得したいか、ゴールは決まりましたか?
”3級FP技能検定”をとって、まなんだ「お金の知識」を自分の実生活で役立てたいという場合は、受検資格がないのですぐに受検できますね!
FP3級は2024年1月の紙試験を最後として、2024年4月からはCBT試験に完全移行されます。CBT試験では基本的に毎日受検でき(休止期間をのぞく)、受検会場も自分で選べるので、従来にくらべて”ぐっと”受検しやすくなります。
今まで受検を迷っていた方も、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょう!!
オンラインで完結する通信講座「 スタディング 」は、スキマ時間をいかして勉強できるので”短期合格”がねらえます!
「FP3級合格コース」は【4,980円】
将来的には「FP2級以上を取得したい!」と考えている方には、「3級・2級セットコース 31,900円」もありますよ。
ゴールが決まったら、あとは前進あるのみですね!!
FPの資格って国家資格なの?それとも民間資格?