“3級FP技能検定(以下「FP3級」)”は2024年4月からCBT試験になりますが、”CBT試験”ってどんなものかご存じですか?
本記事では「CBT試験ってどんなものかよく知らない!」という方にむけて、CBT試験とは何か?何が変わるのか?について解説します。
この記事を書いている私は、まず「3級FP技能士」を取得。その4か月後に「2級FP技能士」に挑戦・合格しました。
CBT試験が始まることで、FP3級は”ぐっと”受けやすくなりますね!
目次
1. FP3級でCBT試験スタート
1-1. CBT試験とは?
CBT(Computer Based Testing)とはコンピュータを使った試験方式のことです。
コンピュータといっても自宅のPCではなく、テストセンター(CBT試験を受けるための試験会場)で、そこに設置されているPCをつかって試験を受けます。
自宅でWeb試験を受ける場合は、”WBT(Web Based Testing)”や”IBT(Internet Based Testing)”と呼ばれます。
CBT試験では基本的に毎日受検できたり、試験会場を選べるようになったりなど、受検者にとって多くのメリットがあります。
同時に、主催者側にとっても会場確保や受検票の発送などの負担が小さくなるので、近年さまざまな検定試験などでCBT試験の導入がすすんでいます。
1-2. FP3級でCBT試験スタート
FP技能検定では、”3級”が2024年4月からCBT試験に完全移行されます。
「完全移行」ってどういうこと?
「FP技能検定」は2つの団体が実施しています。
これまでの紙の試験は、「日本FP協会」「きんざい」とも5月・9月・1月の”年3回”、同じ日に実施していました。
しかし、2024年1月28日(日)で紙の試験は最後となり、2024年度(2024年4月)から「日本FP協会」「きんざい」ともにFP3級はCBT試験になります。
ただし「きんざい」では移行期間を設けており、一足はやく2023年11月1日(水)からCBT試験が受けられます。
「きんざい」では2023年11月1日から、”紙による試験(2024年1月28日(日))”と”CBT試験”とが並行して実施されるということですね。
2. CBT試験で変わること
CBT試験になると”変わること”がいくつかあります。
「きんざい」のFP3級CBT試験について、従来の”紙による試験”との違いを確認していきましょう。
2-1. 試験日
紙での試験時(きんざい) | CBT試験 |
---|---|
年3回 | 基本的に毎日可 |
従来は5月・9月・1月の年3回だけでしたが、CBT試験では基本的に毎日受けられます。
年3回の場合、日程が合わなくて受検を断念した方もいると思います。いつでも受けられるようになるのはうれしいですね。
ただし年に複数回、休止期間があるのでご注意ください!
休止期間は試験を受けることはできませんが、申し込みはできますよ!
2-2. 試験会場
紙での試験時(きんざい) | CBT試験 | |
---|---|---|
試験会場 | 学校・ホテル・商工会議所など | テストセンター |
試験会場の数 | 130地区(9月試験は128地区)※ | 約340か所 |
試験会場の選択 | “受検地”の希望はできるが“試験会場”は不可 | 可 |
※過去に使用したことがある会場は339か所
CBT試験ではテストセンターで試験を受けますが、このテストセンターは全国に約340か所もあります。
もともと「きんざい」の試験会場数は多いので、受検者にとって試験会場数の多さは大きなメリットではないかもしれませんが、CBT試験による大きなメリットが!
それは、CBT試験では試験会場を選べるという点です。
従来の紙による試験では、”受検地”の希望は出せても、”試験会場”を選ぶことはできませんでした。
1つの地区に複数の試験会場がもうけられている場合もあるので、受検票が届くまでどの試験会場に決まったのか分かりません。
しかしCBT試験では、受検するテストセンターを選ぶことができます。受検者にとって、これはうれしいですね!
自宅の近くにテストセンターがあるかどうかは、このページから確認できますよ。
自宅近くにテストセンターがなかった・・・
こんな場合には、”激変緩和措置”の対象地区でないか確認してみてください。
“Q32~34″に、激変緩和措置に関する記載があります!
2024年度は20地区が“激変緩和措置”の対象地区になっており、この地区では毎年5月に紙による試験が行われます。
2-3. 試験時間
・紙での試験時(きんざい) ・2024年4月までのCBT試験 | 2024年4月からのCBT試験 |
---|---|
学科試験 120分 実技試験 60分 | 学科試験 90分 実技試験 60分 |
CBT試験になって変わるというより、2024年4月から変わるのが試験時間です。
2024年4月から学科試験は30分短くなり、90分になります。
「きんざい」のCBT試験は2023年11月からスタートしていますが、2024年2月いっぱいは(2024年3月は休止期間のため受検不可)120分です。
2-4. 持ち物
紙での試験時(きんざい) | CBT試験 |
---|---|
受検票 本人確認書類 筆記用具 電卓 (腕時計) | 本人確認書類 |
CBT試験で必要なのは、顔写真入りの本人確認書類のみです。
顔写真入りの本人確認書類として代表的なものは、以下があります。
CBT試験ではテストセンターに設置されている鍵付きのロッカー等に私物を保管するようで、自席(パソコンブース)に私物の持ち込みはできません。
紙の試験時に必要だった持ち物は、CBT試験では以下のように変わります。
2-5. 申込方法
紙での試験時(きんざい) | CBT試験 |
---|---|
・インターネット申込 ・郵便申込 | インターネット申込 |
CBT試験では、試験申込はインターネット申込のみになります。
次に、「きんざい」でのCBT試験の申込方法を紹介していきます。
3. 「きんざい」で”CBT試験”を申し込んでみよう!
便利になるCBT試験!
受検のハードルも低くなり、「それなら受けてみようか!」という方もいるのではないでしょうか?
さっそく、「きんざい」のFP3級CBT試験について”申し込み方法”を確認していきましょう。
1. 申し込み方法
「マイページアカウント」を作成
まずは、マイページアカウントを作成しましょう。
すでにアカウントIDを持っている方は、こちらのページからログインしてください
受検申請
マイページログイン後、”CBT試験>受検申込”と進んで受検申請をします。
受検申請完了
受検申請が完了したら予約完了のメールが届くので、内容を確認しましょう。
領収書のダウンロード
領収書は、マイページの”CBT試験>領収書”からダウンロードできます。
本来、CBT試験では受験日の変更は何度でも可能です(ただし、受験日の3日前まで)。
しかし、学科試験の試験時間が2024年4月1日から変更になるので(120分から90分になる)、2024年2月29日までに受検申込をした場合、4月1日以降へ変更することはできません。ご注意ください。
【まとめ】便利になったCBT試験
CBT(Computer Based Testing)試験とはコンピュータを使った試験方式のこと。”テストセンター”(CBT試験の試験会場)に設置されたコンピュータを使って、試験を受けます。
「きんざい」では、移行期間として2023年11月1日(水)からCBT試験がスタートしました。
CBT試験の大きなメリットは
これらのメリットにより、受検のハードルが低くなったのではないでしょうか?
これを機に3級FP技能検定に挑戦してみようという方!
休止期間以外はいつでも受検できるようになったので、通信講座を利用して最短で取得するるのもおすすめです。
3級に特化したコースであれば、数千円から受講できますよ!
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さっそく、合格にむけて一歩踏み出していきましょう!
FP3級の試験がCBT方式になるって聞いたけど、何がどう変わるの?