「むずかしいのかなぁ…」「試験ってどんな感じなんだろう?」と不安な方も安心してください。基本からていねいに解説していきますね。
目次
1. FP3級ってどんな資格なの?

FP3級は、お金に関する基礎知識を証明する資格です。
銀行や保険会社で働いている方だけでなく、主婦や会社員など、はばひろい方が取得しています。

FP3級を取るメリットはこちら!
- 自分と家族のお金の管理が上手くなる
- 保険や投資の基礎知識が身につく
- 老後の準備や教育費の計画が立てやすくなる
- 副業のチャンスが広がる
2. FP3級 試験の基本情報
2-1. 試験日
FP3級は、年に複数回ある”休止期間”以外は、基本的に毎日受検できます。
2025年3月1日(土)~3月31日(月)
2025年5月25日(日)~5月31日(土)
2025年12月29日(月)~2026年1月5日(月)
2026年3月1日(日)~3月31日(火)
2-2. 受検料
FP3級の試験には”学科試験”と”実技試験”があり、FP3級を取るには、両方に合格する必要があります。
- 学科試験と実技試験 8,000円
- 学科試験のみ:4,000円
- 実技試験のみ:4,000円

”学科試験”と”実技試験”は同じ日に受検するのが一般的です。
2-3. 試験会場
CBT試験の試験会場を”テストセンター”といい、全国に約340か所あります。

うちの近くにもあるかな?
「日本FP協会」と「きんざい」それぞれのテストセンターの場所は、CBT試験を主催している「CBTS」のページで確認できます。
3. FP3級 試験の内容
3-1. 学科試験
FP3級には”学科試験”と”実技試験”とがあり、両方に合格しなくてはなりません。

とはいえ、安心してください!
”実技試験”の問題は、”学科試験”で勉強する知識でとける内容になっています。
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
試験時間 | 90分 | 90分 |
問題数 | 60問 | 60問 |
出題形式 | 多岐選択式 | 〇✕式、三答択一式 |
合格ライン | 36点以上(60点満点) | 36点以上(60点満点) |
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
3-2. 実技試験
FP3級の”実技試験”は3種類あって、受検申請のときに「どれを受検するか」選択します。

“資産設計提案業務”を選ぶ人は「日本FP協会」で、
”個人資産相談業務”または”保険顧客資産相談業務”を選ぶ人は「きんざい」で受検の申し込みをしましょう。
実施団体 | 選択できる実技試験 |
---|---|
日本FP協会 | 資産設計提案業務 |
きんざい | ・個人資産相談業務 ・保険顧客資産相談業務 上記から1つ選択 |
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
試験時間 | 60分 | 60分 |
出題数 | 20問 | 5題 |
出題形式 | CBT多岐選択式 | 事例形式 |
合格ライン | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |

ちょっとまってー!さっきから出てくる「日本FP協会」「きんざい」ってなんのこと?
3-3. 「日本FP協会」と「きんざい」
FP3級は、2つの団体が主催しています。
どっちで取っても”同じ資格(FP3級)”に合格したことになり、その価値は変わりませんが、「日本FP協会」で受検するのと「きんざい」で受検するのとでは、ちがう点もあります。

その一つが、実技試験の種類なんですよ。
「日本FP協会」では”資産設計提案業務”を、「きんざい」では”個人資産相談業務”か”保険顧客資産相談業務”のどちらかを選べます。
このうち「きんざい」の”保険顧客資産相談業務”は、保険会社などで働いている方など”におすすめです。
一般的なお金の知識をつけたい場合は、「日本FP協会」の”資産設計提案業務”か「きんざい」の”個人資産相談業務”を選ぶといいですよ。
4. FP3級 試験の難易度と合格率
4-1. 合格率はどのくらい?
2024年4月~9月に実施された試験の合格率は、次のようになっています。
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
学科試験 | 86.2% | 47.63% |
実技試験 | 資産設計提案業務:85.8% | 個人資産相談業務:66.67% 保険顧客資産相談業務:47.19% |

あれ?
学科試験も実技試験も、「日本FP協会」の方が合格率が高いんだ。「日本FP協会」の方がカンタンなの??
「日本FP協会」と「きんざい」との合格率の違いは、「きんざい」の方が団体受験者が多いことと関係しているのでは?ともいわれています。
つまり、「あまり勉強できなかったけど、会社の指示だから受けた」けど不合格だった・・・という人が、「きんざい」の合格率をさげているのでは?ということですね。

「日本FP協会」の方がカンタンというわけではないですよ!
4-2. FP資格ってむずかしい?かんたん?

FP3級は、入門的な位置づけの資格になります。「基礎的な内容」がメインなので、コツコツ勉強すれば十分合格できる水準です。
特に以下のような方なら、チャレンジしやすい試験ですよ。
- 家計管理の経験がある方
- 保険や住宅ローンの経験がある方
- 資格勉強の経験がある方
5. 勉強方法のポイント
5-1. どのくらいの勉強時間が必要?
FP3 級の勉強時間の目安は80~150時間といわれています。
勉強開始する時点で”お金の知識”をどれくらい持っているかは、人それぞれなので、目安時間にもバラつきがあります。

1日に2時間勉強すると、1.5~2.5か月くらいですね。
5-2. おすすめの学習方法

FP3級の勉強には、通信講座などを利用するのもいいですし、テキストを使って独学で勉強することもできます。
それぞれ、次のようなメリットがあります。
- スマホやパソコンでスキマ時間に学習できる
- 動画で分かりやすく解説
- 質問対応してくれる講座もあって安心 など
- 比較的費用を抑えられる
- 自分のペースで学習できる など
5-3. 学習時間の作り方

FP3級取りたいんだけど、勉強時間が確保できるか心配・・・
ただでさえ毎日いそがしいですよね。プラスで資格の勉強もするといっても、本当に勉強時間が確保できるか心配ですよね・・・
そんなときは、次のような時間をうまく使えないか、考えてみましょう。

- 朝30分早起きする
- 通勤時間を活用
- 家事の合間のスキマ時間活用
- 子どもの習い事の待ち時間を活用
勉強時間が確保できるか不安を感じている方は、通信講座の利用もおすすめです。「オンライン講義・問題集でスキマ時間を利用しやすい」、「AI利用」で効率よく学べたりしますよ!

FP3級に特化したコースなら、数千円で受講できるものもありますよ!
【まとめ】FP3級はチャレンジする価値アリ!
FP3級は、以下の特徴を持つ資格です。
- 生活に直結する実践的な知識が身につく
- 独学でも十分合格可能
- FP2級の受検資格を得られる
- 家計管理のスキルアップになる
- 副業のきっかけにもなる
「むずかしそう・・・」と躊躇している方も多いと思いますが、特に40代の女性はいままでの経験をいかせる部分が多いです。ぜひ、チャレンジしてみてください!

きっと新しい発見があり、生活に役立つ知識が身につきます!
この記事を読んで、少しでも試験へのハードルが下がればうれしいです。興味のあることには、どんどんチャレンジしていきましょー!!
今回は、FP3級に興味を持っている方に向けて、FP3級の試験についてくわしく説明していきます。