FP試験(正式名称:FP技能検定)は3級につづき2級も、2025年4月からCBT方式に移行しました。これにより受検者は、試験日や試験会場を自由に選べるようになり、より柔軟で便利になりました!
この記事では、「CBT方式とは何?」という疑問に答えながら、メリット・デメリット、そして合格に近づく対策法までを分かりやすくまとめました。
初心者の方でも安心して読める内容なので、CBT方式ってどんなものか知りたいという方はぜひ最後までご覧ください!
目次
1. FP試験 CBT方式とは?

1-1. CBTってなに?わかりやすく解説!
CBTとは「Computer Based Testing」の略。「パソコンを使った試験」です。
紙やマークシートに書いて答えるのではなく、パソコンの画面を見ながら、マウスやキーボードで答えていきます。小学校や中学校でタブレット学習をしたことがある人なら、イメージしやすいかもしれませんね。
CBT方式のよいところは、自分の点数がすぐに分かること。また、問題の順番が人によってちがうので、カンニングもしにくくなっています。
つまりCBTとは、「パソコンを使って、公平に、そして結果がすぐにわかる試験のやり方」なのです。
1-2. FP試験がCBT方式になった理由
FP試験がCBT方式になったのには、いくつかの理由があります。なかでも大きな理由が、”もっと受検しやすくするため”です。
従来の紙の試験では、受検のチャンスは年3回しかありませんでした。ところが、CBT方式に変わったことで、次のように便利になったのです。
- 試験の日時を自分で決められる
- 試験会場も自分で選べる
- 自分の点数がすぐにわかる
これによって、仕事や学校などで忙しい人でも、自分の都合に合わせて受検しやすくなりました。つまり、CBT方式になったことで、より多くの人に受検チャンスが広がったのです。
CBT方式への変更は、他にも次のような理由があります。
- 試験の運営をスムーズにするため:一斉試験だと”会場の確保”や”問題用紙の配布・回収”といった作業が必要ですが、CBTならその手間が不要。
- 新型コロナウィルスの影響: 密を避けるため、一斉に大人数が集まる試験形式を見直す必要があった。
2. FP試験 CBT方式のメリットは?
2-1. いつでも受けられる自由さ
CBT方式の大きな魅力のひとつは、”自分の好きなときに受けられる”こと!
従来の紙の試験のときは、受検日は年3回だけ。うっかり申し込みを忘れると、次まで何ヶ月も待たなくてはいけなかったのです。
しかし、CBT方式になってからは、基本的に毎日(休止期間をのぞく)受検できるようになり、時間帯も選べるようになりました。
このように自分のライフスタイルに合わせて受検できるのは、CBT方式ならではの大きなメリットです。特に、仕事や子育て、家事で忙しい社会人には、とても助かる仕組みですね。
2-2. 試験会場を選べる
CBT方式では、試験会場を自分で選ぶことができます。
以前は、”受検地”の選択はできましたが、”試験会場”まで指定することはできませんでした。

けれどもCBT方式では、全国にあるテストセンター(CBT方式での試験会場)から、自分で好きな場所を選べるようになりました。
- 家の近くの会場を選べる
- 仕事や学校の帰りに寄りやすい場所を選ぶこともできる
- 地方に住んでいる人でも受けやすくなった
このように、自分の生活圏にあった場所で試験を受けられるのは、うれしいポイントですね。
2-3. すぐに結果がわかるスピード感
CBT方式では、試験が終わったらすぐに結果がわかるのも特徴のひとつです。
紙の試験では、合格発表までに何週間も待つことがありました。その間ずっとドキドキして過ごすのは、気持ちも落ち着かないですよね。
CBT方式なら
試験が終わってすぐにスコアレポートがもらえる
合格かどうかがその場でわかる
※ スコアレポートには合否の記載はありませんが、FP3級・FP2級は合格点が決まっているので、点数をみれば自分で判断ができます!
すぐ次のステップに進める

より上位資格を目指すのであれば、勉強したことを忘れないうちに、間をおかずに勉強をスタートしましょう!
このスピード感は、モチベーションを保つためにもとても助かります。
3. FP試験 CBT方式のデメリットも知っておこう

3-1. 会場やパソコンになれていないと不安
CBT方式には便利な点がたくさんありますが、人によっては不安を感じることもあります。そのひとつが、パソコンに慣れていない場合です。
パソコンにあまり触れたことがない人は、こんな不安を感じるかも・・・
- マウスやキーボードの操作が苦手!!
- 画面で問題文を読むのに慣れない・・・
- 試験会場の雰囲気に緊張する
とはいえ、事前に練習したり、オンラインの練習問題などで慣れたりすることで、こうした不安を減らすことができます。
なれてしまえば便利な点も多くあるので、まずはチャレンジしてみましょう。
3-2. 見直しがしづらいかも
もうひとつの注意点は、見直しがしにくいことです。
紙の試験なら、問題用紙にメモをしたり、あとでパラパラと見返したりできますよね。
でも、CBT方式では、画面上で1問ずつ問題が表示されるので、見直しがしづらいと感じるかも・・・
- メモを取るには別の紙が必要
- 全体の問題を一覧することができない

これも、練習しておくと安心ですね!
4. CBT方式の対策法
4-1. オンラインの練習問題でパソコンに慣れる
CBT方式の試験に不安を感じているなら、オンラインの練習問題などで、まずはパソコンの操作に慣れることが大切です。
- 問題の出され方に慣れておく
- 画面操作やボタンの使い方を把握する
- 実際の試験に近い感覚をつかんでおく
特に、パソコンが苦手な人は、練習によって少しずつ自信がついてきます。本番で慌てないように、イメージをつかんでおきましょう。

FP試験の主催団体の公式サイトでは、CBT体験ができます。「CBT体験試験」ボタンをクリックして、ぜひ体験してみてくださいね。
4-2. 時間配分の練習をしておこう

FP試験では、CBT方式であっても紙の試験であっても、決められた時間の中で問題を解いていきます。そのため、どんな試験形式でも、時間配分の練習はとても大切!!
特にCBT方式では、パソコン画面を見ながら進めるので、時間の感覚がつかみにくいと感じる人もいます。
- オンラインの練習問題を時間を計って解いてみる
- わからない問題は一度飛ばして、あとで戻る
- 1問にかける時間の目安を自分で決めておく
- 最後に見直しの時間を5〜10分確保する
このように練習を重ねておくと、本番でもあわてずにすみます。時間を上手に使う力は、合格するための大きな武器になりますよ。
4-3. よく出る問題をくり返し学ぼう
CBT試験の対策として最も基本的で効果があるのは、よく出る問題を何度も解くことです。CBT方式でも、出るテーマや問題のパターンはある程度決まっています。
くり返し学習は地味ですが、合格への一番の近道です。毎日少しずつでも取り組みましょう。
【まとめ】CBT方式を味方にしよう
CBT方式に不安に感じている人もいるかもしれませんが、メリットもたくさんあります。CBT方式の特徴をしっかり理解して、自分にとってプラスにしましょう。

ポイントをおさらいしておきましょう。
- 好きな日時に受けられる
- 会場も選べる
- 結果がすぐにわかる
- オンラインの練習問題などで慣れる
- 時間配分を練習する
- よく出る問題をくり返す
こういった方法で準備して、安心して本番にのぞみましょう!

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まずは、動いてみることが大切!一歩踏み出してみましょう!!
FP3級を受けようと思ったら”CBT方式”になってるらしいんだけど、CBT方式ってなに?