資格取得を考えている40代の女性のみなさん、「FP」と「簿記」のどちらを取ろうか迷っていませんか?
本記事では、「FPと簿記、私にはどちらが向いているの?」という疑問にお答えします。

FPも簿記も「お金に関する資格」ですよね。
私は”FP2⇒簿記”と2つ取りましたが、あなたが「何を学びたいのか?」「資格をどう活かしたいのか?」次第です。
それぞれの資格の特徴や、どんな人に向いているのかを、分かりやすく紹介していきますね。
目次
1. まずは基本!FPと簿記って何が違うの?
1-1. FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

FPは、家計やお金の相談役です。
お客さまの人生設計にあわせて、”資産運用”や”保険選び”、”住宅ローン”、”相続対策”などをアドバイスする、いわば「家計の専門家」です。

たとえば、次のような相談に答えます。
「老後の生活が不安。いくら貯金すればいい?」
「子どもの教育費、どう準備すればいい?」
「保険、たくさん入りすぎてない?」
家計の見直しから将来設計まで、お金に関するさまざまな悩みの相談相手です。
1-2. 簿記とは?

簿記は、会社やお店のお金の出入りを正確に記録する技術のこと。
売上や経費を決まったルールで帳簿につけていき、会社の経営状態を数字で把握します。
この知識があれば、会社の経営状態を数字で理解できるようになり、経理の仕事もスムーズにこなせるようになります。
さらに、確定申告の際にも役立つ知識が身につきます。
2. あなたに合うのはどっち?4つの比較
2-1. 学習内容で比べてみると・・・
FPでは、私たちの生活に密着した”金融知識”を中心に学びます。
“税金”や”保険”の基礎知識はもちろん、”ライフプランニング”の考え方を理解することも大切です。
暮らしに関連する内容が多いので、「自分の実生活と結びつけて理解しやすい」という特徴があります。

だから、自分の生活にも役立つのね!
一方、簿記では”仕訳”のルールや”財務諸表”の作り方、”会計”の基本原則などを学びます。つまり、会社の経営活動を記録する技術になります。

FPは「家のお金」、簿記は「会社のお金」についての知識になりますね!
2-2. 活かせる場面は?
FPの知識は、まず自分や家族の”家計管理”に活かすことができます。たとえば、”資産運用”や”保険の見直し”など暮らしのさまざまな場面で、FPの知識を役立てることができます。
仕事面では、金融知識を活かした相談や、副業に発展させることも可能です。
簿記の場合は、経理の仕事で即戦力となる知識が身につきます。
また、将来的に”起業”を考えている方は、ぜひ身につけておきたい知識です。
2-3. 取得にかかる時間とコスト
資格取得にかかる時間とコストは、「FP」と「簿記」とで大きな差はありません。
FPの3級であれば80~150時間程度の学習時間で、通信講座を利用した場合のコストは5千~1万円ほど。2級になると150~300時間程度の学習時間と、3~6.5万円ほどの費用が必要です。
簿記の場合は、3級で50~150時間程度で費用は5千~3.5万円。2級では200~350時間程度で2~5.5万円ほどとなります。
勉強時間の目安 | 通信講座を利用した場合の 費用目安 | |
---|---|---|
FP3級 | 80~150時間 | 5千~1万円 |
簿記3級 | 50~150時間 | 5千~3.5万円 |
FP2級 | 150~300時間 | 3~6.5万円 |
簿記2級 | 200~350時間 | 2~5.5万円 |

もちろん、仕事と両立しながら取得するのは大変ですが、「絶対にムリ!」というわけではない範囲ですね。
2-4. むずかしさの比較
FPは暮らしに関する内容が多いので、”イメージしやすい”という特徴があります。ただし、学ぶ範囲がひろいので、さまざまな知識が必要となります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
計算問題は基本的な内容が中心なので、数字が苦手な方でも十分チャレンジできます。
簿記は最初の段階で”仕訳”のルールにとまどう方も多いですが、規則性があり、慣れれば理解しやすい科目です。
計算問題は比較的多いですが、段階を踏んで学習できるため、着実に力をつけていくことができます。
3. それぞれの資格がおすすめな方

FPは、「人と話すことが好きな方」や、「暮らしとお金の関係に興味がある方」に特におすすめです。
将来、「金融や保険の相談業務をしたい方」の他にも、「家計を見直したい方」「資産運用の知識を深めたい方」にとってもピッタリの資格です。
簿記は、「数字を扱うことが得意な方」や「経理の仕事に興味がある方」に向いています。
また、「起業を考えている方」や「会社の経営状態を理解したい方」、「確定申告を自分でできるようになりたい方」にとって、非常に有用な資格です。
4. 「ダブルライセンス」という選択肢も
実は、「FP」と「簿記」は相性のよい組み合わせです。
簿記の知識があるFPは、より具体的なアドバイスができますし、FPの知識がある経理担当者は、経営者の相談にもこたえられます。
ただし、同時に学習するのは負担が大きいので、まずは自分の目的にあった資格から取得するのがいいですね。
【まとめ】自分に合った資格の選び方

資格選びで大切なのは、まず自分の目的を明確にすることです。
「キャリアアップが目的」なのか、「副業や転職に活かしたい」のか、または「自分や家族のために学びたい」のか・・・
目的によって、最適な選択は変わってきます。
また、自分の得意分野も考えて判断するといいですね。人と話すのが好きな方は「FP」、数字を扱うのが得意な方は「簿記」と、自分の特技を活かせる資格を選べば勉強もスムーズに進みます。

私は、将来のことを考えて”お金の基礎知識”を身につけたいの!
FPに決めた!!

自分のためであれば、FP3級でも充分。
むしろ、「合格してからどう活かしていくか?」が大切です。
あなたの目的に合った資格はどちらでしたか?
どちらの資格も、40代女性の強い味方になってくれます。この記事を参考に、ご自身に合った資格選びができますように!
FPと簿記、両方気になるんだけど、どっちを取ったらいいかなあ?