FP(ファイナンシャルプランナー)3級って取っても【意味ないの?】

FP3級とっても意味ないの?
読者

FP3級に挑戦しようと思ってるんだけど、”意味がない”って声もあるのよね・・・そうなの?

近年”金融教育”、”マネーリテラシー”といった言葉を耳にすることも多くなり、お金に関心をもつ人がふえてきたのではないでしょうか?

お金に関する資格である”FP技能検定”は、通信講座会社の人気ランキングでも上位に位置する人気講座です。

しかし、ネットやSNSなどで「FP資格は意味がない」という言葉を目にすることも・・・

本記事では、”3級FP技能検定(以下「FP3級」)”の合格めざしている方にむけて、次の内容を紹介します。

この記事の内容
  •  FP3級はとっても意味がない?
  •  1) FP3級を仕事で活かしたい場合
  •  2) FP3級を日常生活で活かしたい場合
yasumin

この記事を書いている私は、まず「FP3級」に合格。その4か月後に「FP2級」に挑戦・合格しました。

私の場合、FP資格とは関係ない仕事についていますが、日常生活では大いに役立っています!

今から取ろうと思っている資格が「意味ない」なんて言われると悲しいですよね。FP資格の”プラス面”、”マイナス面”両方を知って、「意味があるか・ないか」は自分で判断しましょう!

1. FP3級に期待するものは?

FP3級を取ったらどんなことに役立てたいですか?

「転職活動に役立てたい」「マイホーム購入を考えているから知識をつけておきたい」「キャリアアップに!」など人それぞれ期待するものがあると思いますが、大きくわけると「仕事」「日常生活」の2つにわけられるのではないでしょうか?

次から、「仕事に役立てたい場合」「日常生活で役立てたい場合」に分けて、FP3級を取得する意味を考えていきましょう。

2. 仕事で活かしたい場合は・・・

まず、「FP3級をとって仕事に役立てたい」と考えている人へ、「資格をとっても意味ない」と言われる理由を紹介していきます。

2-1. FP3級は入門資格

“FP技能検定”は3級・2級・1級の3段階あります。3級はいちばん簡単で入門的な位置づけの資格で、お金に関する知識を”広く浅く”学びます

yasumin

より深い知識をつけていくための「準備段階」といったイメージですね。

なので、仕事で活かそうと思うと”FP3級”レベルの知識では不安かも・・・ 仕事で活かすには、FP2級以上が望ましいといわれています。

yasumin

けれど、FP2級は誰でもが受検できるわけではないんです!

FP3級にも受検資格はあります。

FP3級の受検資格

FP業務に従事している者または従事しようとしている者

FP3級にも受検資格が定められていますが、「従事しようとしている者」という言葉があり、実質だれでも受検することができます。

しかし、FP2級ではそうはいきません。FP2級の受検資格は次になります。

FP2級の受検資格
  1.  3級技能検定の合格者
  2.  FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  3.  日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  4.  厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

(引用元:「きんざい」受検資格と申請方法

FP2級を受けるには上の4つのうちどれかに該当しなくてはいけませんが、その一つが「3級技能検定の合格者」です。

yasumin

つまり、”FP2級の受検資格を満たすためにFP3級を取る”というのであれば、決して「意味がない」わけではないですね

2-2. 独占業務がない!

FP3級(3級FP技能検定)は国家資格ですが、国家資格は次の4つに分類できます。

  1.  業務独占資格
  2.  名称独占資格
  3.  設置義務資格
  4.  技能検定
yasumin

FP3級はどれに該当するでしょう?

答えは、②の”名称独占資格”です。

名称独占資格は「有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格」で、他に”保育士”や”栄養士”などがあります。

FP3級の場合、合格者だけが「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」という名称を名乗ることができます。

読者

ってことは、FP3級をもってなくても「ファイナンシャルプランナー」って名乗ることはできるの?

そうなんです。「フィナンシャルプランナー」や「FP」という名称はだれでも使うことができるんです。

yasumin

また、FP3級は「業務独占資格」でもないので、誰でもFP業務につくことができるんです・・・

業務独占資格というのは、「有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる」資格で、医師や弁護士などがあります。

たとえば「医師免許を持っていないのに”医業”を行うと厳しい処罰がある」など、その資格をもっている人しかできない業務があるのが「業務独占資格」。FP3級は「業務独占資格」ではないので、資格をもっていない人でもFP業務に就くことができます。

つまり、FP3級をもっていなくても「FPと名乗って」「FP業務に就ける」ので、とっても意味がないという意見につながったのではないかと考えられます。

yasumin

でも、”FP知識を持っている”という証になりますね。

2-3. 専門性がひくい

FP3級では、どんな内容を勉強するか知っていますか?

FP3級「学科試験」の試験範囲は、次の6科目になります。

  1.  ライフプランニングと資金計画
  2.  リスク管理
  3.  金融資産運用
  4.  タックスプランニング
  5.  不動産
  6.  相続・事業承継
読者

”ライフプランニング”から”相続”まで、いろんなことを勉強するのね。

そうなんです。FP3級は入門的な位置づけの資格であり、お金に関する知識を”広く浅く”学びます。”浅く”とはいえど、その試験範囲はFP2級とほぼ一緒。幅広くお金の知識を学んでいきます

しかし”幅広い”が故に、各分野のスペシャリストと比べると専門性が低くなってしまいます

たとえば、次のような専門資格があります。

  •  「①ライフプランニングと資金計画」で学ぶ社会保険や年金などの専門家としては、”社会保険労務士(社労士)”がいます。
  •  「④タックスプランニング」で学ぶ税金の専門家には、”税理士”がいます。
  •  「⑤不動産」の専門家として、”宅地建物取引士(宅建士)”がいます。
yasumin

仕方ないとはいえ、各分野のスペシャリストと比べると、どうしても専門性は低くなってしまいますね・・・

以上の理由で”専門性がひくい”と受け取られた結果、「意味ない」という声につながったのではないかと思われます。

3. 日常生活で活かしたい場合は・・・

では、FP3級を取って「日常生活で活かしたい」という場合はどうでしょう。

yasumin

お金は毎日のように使うものですが、「お金の教育」を受けたことありますか?

読者

最近は、「金融教育」って言葉も聞くようになったけど、私は受けたことないなあ。

今の時代、お金に関する不安を感じている人は少なくないですよね。

「不安」に対する一番の解決法は「知識をつけること!」。知識をつけて、現状を把握することが大切です。

とはいえ、「お金の基礎知識」がなければ現状を把握するのも難しいですよね。

「お金の基礎知識」を身につけるために、”広く浅く”まなべるFP3級はぴったりの資格だと思いませんか?

yasumin

実際、「FP3級は意味ない」という意見でも「教養資格」としては優秀という声がほとんどです。

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【まとめ】FP3級をとって役立てよう!

本記事では、「仕事で活かしたい場合」と「日常生活で活かしたい場合」にわけて、FP3級を取る意味を紹介しました。

仕事で役立てたいなら、FP2級以上の取得が望ましいですね。

yasumin

FP3級は入門的な位置づけの資格で、お金の知識を”広く浅く”学びます。仕事で使うなら、もっと専門的な内容まで学んでおきたいですね。

ただし、FP2級には受検資格があります。その一つが「FP3級の合格者」なので、FP2級の受検資格を得るためという意味では、FP3級の取得は意味があります

次に、「日常生活で役立てたい」場合。

yasumin

自分の日常生活のためのFP3級取得。これはおすすめです!

なぜなら、お金の知識を広く学べるから。

FP3級学科試験の試験範囲
  1.  ライフプランニングと資金計画
  2.  リスク管理
  3.  金融資産運用
  4.  タックスプランニング
  5.  不動産
  6.  相続・事業承継

今の時代、お金に関する不安を感じている人は少なくないですよね。

不安を解消するためにも、まずは現状を知ることは大切。「現状を知る」ためにも、お金の基礎知識を身につけることは大切です!

yasumin

「知らなくて損した!」なんてことを避けるためにも、「お金のニュース・情報」には目を通しておきたいですね。

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