FP資格のひとつである”FP技能検定”には1~3級の3段階ありますが、なかでもいちばん”かんたん”な”3級FP技能検定(以下「FP3級」)”は入門的な位置づけの資格です。
FP3級では「お金の基礎知識」を”広く浅く”学ぶことができますが、仕事で活かすにはFP2級以上を取るのが望ましいと言われています。
そんなこともあり「FP3級は意味がない」といったマイナスの意見も目にしますが、本当にそうなのでしょうか?
個人的には、”FP3級は、ほとんどの社会人・大学生におすすめしたい資格”だと思っています! ただし、”その人の知識量”や”取得後の使い方”によってはFP3級を取得するメリットが感じられないだろうというのも納得です。
そこで、本記事ではFP3級の取得を迷っている方にむけて、次の内容を紹介します。
この記事を書いている私は、まず「FP3級」を取得。その4か月後に「FP2級」に挑戦・合格しました。
私は、FP3級の勉強をしたことでお金に関する苦手意識がなくなって、必要な情報は積極的に調べ・理解しようと思えるようになりました。取ってよかったですよ。
さあ、FP3級の取得を迷っている方も、メリットが分かると”安心して”勉強を始められますね!!
1. FP3級ではなにを学ぶ?
FP3級で得た知識を、どんなことに活かしたいですか?
”保険の見直しをしたい”や”住宅ローンについて詳しくなりたい”など人によって色々だと思いますが、あなたが今思い浮かべた内容は、FP3級で勉強する内容なのでしょうか?
さっそく確認していきましょう!
FP3級(学科試験)の試験範囲は次のとおりです。つまり、FP3級ではこれらについて学んでいきますよ。
タイトルだけではあまりピンとこないものもあると思いますので、簡単に紹介しておきます。
1)ライフプランニングと資金計画では、ライフプランニングの考え方や手法について学びます。ちなみに”ライフプラン”とは人生設計のこと。ライフプランを立てることで、”いつ頃・どれくらいのお金が必要になるのか”見えてきます。
その他、”社会保険”や”ローン”についても含まれます。
2)リスク管理 日常生活におけるリスクといえば、病気や交通事故などがあげられます。これらの”リスク”が起こったときのダメージを少なくするために対策を立てておく、”リスクマネジメント”について学びます。
また、生命保険・損害保険・第三分野の保険(医療保険・がん保険・所得補償保険等)など”民間の保険商品”についても学びます。
3)金融資産運用では、株式・投資信託・債券などの金融商品について、その種類や特徴、かかる税金などを学びます。
4)タックスプランニングでは所得税や住民税などの”税金”について、
5)不動産では不動産の取引や法令について、
6)相続・事業承継では相続についての基本のほか、相続税や贈与税について学びます。
学びたいと思った内容は含まれていましたか?
FP3級では、FP2級ほど深い知識を求められることはないですが、試験範囲はほぼ同じです。浅くはありますが、幅広い知識を学ぶことができます。
2. FP3級がメリットにはならない人
幅広いお金の知識をまなべるFP3級ですが、その内容は”広く浅く”なので、お金にくわしい人にとってはすでに知っている内容かもしれません。
じゃ、そんな人にとってはFP3級を取るメリットはないのね。
そうともいえません。というのも、”FP3級の合格”はFP2級の受検資格のひとつなのです。
すでに知っている内容だとしても、”FP2級の受検資格を得られる”という意味でFP3級はメリットになります。
1)3級技能検定の合格者
2)FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
3)日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
4)厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
(引用元:「きんざい」受検資格と申請方法)
3. FP3級がメリットになる人
”一定のお金の知識をもっている人”以外はみんな、FP3級の取得(勉強)はメリットになります!
なぜなら、主婦も・大学生も・会社員も、”お金”は毎日のように使うものだからです。
私たちの生活に密着した「お金」ですが、”お金に関する法律”や”お金の形”はどんどん変わっています。
”知らなくて損をした!”とならないように、まずは基本を知っておいて、あとはそのときどきで自分に必要な情報を集めることが大切です。基礎知識が”ある”のと”ない”のでは、欲しい情報を集めてくるスキルも、集めた情報を理解する力はちがってきます。
”FP3級の合格”はゴールではなくスタートです。「FP3級で得た知識を実生活にいかに活かしていこうか」、こういう考え方を持っている人には、FP3はとても有益な資格です。
【まとめ】FP3級は取ってからが大切!
FP3級は”お金の基礎知識を学ぶ”のにぴったりの資格です。
転職・再就職のためであればFP2級以上をとるのが望ましいですが、この場合にも”FP2級の受検資格を得られる”という意味で、FP3級の取得はメリットになります。
自分の実生活に活かしたいという場合、FP3級の取得は”ゴール”ではなく”スタート”だと考えてください。なんの準備もせずにスタートラインに立つのと、しっかりと練習をして立つのでは結果は違ってきますよね。その準備・練習にあたる”基礎知識の習得”です。
基礎知識を習得したら、どんどん実生活で役立てていきましょう。
例えば保険の見直しが目的であれば、”情報を集めたり”,”専門家に相談したり”する過程で、その分野についてのより深い知識を得ることができます。欲しい情報を収集するときも、集めた情報を理解するときも”お金の基礎知識”が手助けしてくれます。
FP3級で得た”基礎知識”をベースに、自分が興味のある分野の、より深い知識をどんどん吸収していきましょう!
FP3級は入門的な位置づけの資格であり、きちんと勉強して挑めば決してむずかしい資格ではありません。
しつこいようですが、FP3級はとってからが”スタート”なので、あまり時間もお金もかけずにサクッと取ってしまいましょう。
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「FP3級」を取りたいと思っているけど、「FP3級は意味がない」って見たことがあるけど、そうなの?