FP(ファイナンシャルプランナー)は、身近なお金について幅広く学べる資格として人気があります。
しかし40代から資格取得を目指す場合、「本当に私にできるのかな?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FP3級と2級の難易度について、合格率など具体的なデータを交えながら、分かりやすく解説します。

私自身も勉強を始める前は、「”お金の知識ゼロ”でも、ちゃんと理解できるかな…」と不安でした。
この記事が、同じように不安を抱える方にとって、安心してチャレンジする一歩となれば嬉しいです!
目次
【結論】FP3級は「やる気があれば誰でも合格できる」
まず結論からお伝えすると、FP3級は「やる気があれば誰でも合格できる」資格です。
なぜそう言えるのか、具体的なデータを見ていきましょう。
1-1. FP3級”学科試験”の合格率データ
まず、2021年1月から2024年1月に実施された、全10回分のFP3級”学科試験”の合格率のデータを紹介します。
「日本FP協会」の結果は青、「きんざい」の結果は赤で示してあります。

平均値 | 最小値~最大値 | |
---|---|---|
日本FP協会 | 84% | 75~88% |
きんざい | 51% | 37~64% |

「日本FP協会?」「きんざい??」

FP試験は、「日本FP協会」と「きんざい」の2つの団体で実施しているんですよ。
くわしくは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
1-2. FP3級”実技試験”の合格率データ
次は、FP3級”実技試験”の合格率データです。
「きんざい」で受検する場合、実技試験は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2種類から選択することができます。

平均値 | 最小値~最大値 | |
---|---|---|
日本FP協会 (資産設計提案業務) | 85% | 77~91% |
きんざい (個人資産相談業務) | 58% | 43~68% |
きんざい (保険顧客資産相談業務) | 48% | 40~59% |
1-3. FP3級(日本FP協会)の合格率は約80%!

「日本FP協会」では学科試験・実技試験ともに80%を超える合格率となっています。

つまり、10人受検すれば8人が合格できる計算になります。
この合格率からも分かるように、決して「合格がむずかしい」試験ではありません。

あれ? 「きんざい」の合格率は50%程度なの?
やっぱり難しいんじゃない??
グラフを見ると分かるように、「日本FP協会」と「きんざい」とでは合格率に差があります。
この合格率の差は、「きんざいの方が団体受験者が多いことが関係しているのでは?」とも言われています。
つまり、「準備不足だけど会社の指示だからとりあえず受けた」結果、不合格だったという人が「きんざい」の合格率を下げているのではないかということですね。
つまり、“やる気をもって挑めば”合格できる試験です!
1-4. FP3級の学習時間の目安は80~150時間

FP3級に合格するには、どのくらいの勉強が必要なの?
FP3級の場合、標準的な学習時間は80~150時間程度と言われています。
1日2時間の学習を続けた場合、1.5~2.5ヶ月くらいで合格レベルに到達できる計算になります。
FP2級:ハードルは上がるけど、ムリな難易度ではない

続いて、FP2級についても見ていきましょう。
2-1. FP2級”学科試験”の合格率データ
2021年1月から2024年1月に実施された、全10回のFP2級”学科試験”の合格率のデータを紹介します。
「日本FP協会」の結果を青、「きんざい」の結果を赤で示してあります。

平均値 | 最小値~最大値 | |
---|---|---|
日本FP協会 | 48% | 39~56% |
きんざい | 22% | 13~34% |
2-2. FP2級”実技試験”の合格率データ
次は、FP2級”実技試験”の合格率データです。
「きんざい」で受検する場合、実技試験は次の4種類から選ぶことができます。
- 個人資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 生保顧客資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務

平均値 | 最小値~最大値 | |
---|---|---|
日本FP協会 (資産設計提案業務) | 60% | 52~71% |
きんざい (個人資産相談業務) | 39% | 31~43% |
きんざい (中小事業主資産相談業務) | 53% | 36~64% |
きんざい (生保顧客資産相談業務) | 41% | 32~55% |
きんざい (損保顧客資産相談業務) | 67% | 60~73% |
2-3. FP2級(日本FP協会)の合格率は50~60%

2021年1月~2024年1月試験の合格率を見ると、「日本FP協会」では学科試験で約50%、実技試験で約60%となっています。

半数の人は合格できる計算ですよ!
3級と比べると確かに合格率は下がりますが、これは「絶対に越えられない壁」というわけではありません。
2-4. FP2級の学習時間の目安は150~300時間
FP2級の場合、標準的な学習時間は150~300時間程度です。
3級の約2倍の学習時間が必要になりますが、3~4ヶ月のペースで計画的に学習を進めれば、十分に達成可能な時間です。

基本的にはFP3級と試験範囲は同じなので(一部追加あり)、FP3級を取ったあと時間をおかずにFP2級の勉強をスタートするのがおすすめです!
3. 40代からのFP資格取得、実は大きなメリットがあります!
「でもその合格率、若い人がたくさん受検している結果じゃないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、若いときにくらべると記憶力も悪くなったし・・・
しかし、FP資格を取得することには、”40代だからの”メリットも多くあるんですよ。


これらの実体験が、試験勉強の理解を深める助けになります。

今までの経験で身についたスキルが、学習を効率的に進める手助けをしてくれます。
4. 効果的な学習方法のポイント
では、実際にFP資格取得を目指す際の、効果的な学習方法をご紹介します。
4-1. テキストは1冊に絞る
「たくさんの参考書を買えば合格できる」という考えは間違いです。まずは1冊のテキストをしっかり理解することが大切です。

私はFP3級もFP2級も、このシリーズで勉強しましたよ!
4-2. スキマ時間を活用する
たとえば次のように、 生活の中のスキマ時間を活用して学習時間を確保しましょう。
- 通勤電車での暗記
- 昼休みの問題演習
- 家事の合間の音声学習
4-3. 過去問題を繰り返し解く
試験では同じような問題が繰り返し出題されます。過去問題を解くことで、出題傾向をつかむことができます。

お金に関する制度はどんどん変わっているので、あまり昔の問題は解かなくていいですよ。
3年分程度をめやすに取り組みましょう!
【まとめ】不安に思わなくても大丈夫!
FP資格、特に3級については、「やる気」と「計画的な学習」があれば、40代からでも十分に合格できる資格です。
2級についても、確かに必要な学習時間はふえますが、決して越えられない壁ではありません。

むしろ40代だからこそ、人生経験を活かして効率的に学習を進められるというメリットもあります。
「難しそう…」と尻込みせずに、まずは3級から始めてみませんか?
きっと、あなたの新しい可能性が広がるはずです。
FP資格の試験ってむずかしいのかな?